自立生活センターとは
■自立生活(IL;Independent Living)とは
「自立生活(IL)とは、どこに住むか、いかに住むか、どうやって自分の生活をまかなうか、を選択する自由をいう。それは自分が選んだ地域で生活することであり、ルームメイトを持つか一人暮らしをするかを自分で決めることであり、自分の生活-日々の暮らし、食べ物、娯楽、趣味、悪事、善行、友人等々-すべてを自分の決断と責任でやっていくことであり、危険を冒したりあやまちを犯す自由であり、自立した生活をすることによって、自立生活を学ぶ自由でもある」
『リハビリテーションギャゼット』より
つまり、自分の稼ぎで暮らす「自活」や、自分のことを自分でする「リハビリ自立」とは違うということです。
■自立生活センター(CIL;Center for Independent Living)とは
かつて障害者を助けられるのは医者、リハビリ関係者、カウンセラー等の専門家だけだと考えられてきました。しかし1972年カリフォルニア州バークレーに障害者が運営し、障害者にサービスを提供する「自立生活センター」が設立されました。自立生活センターが提供するサービスを利用することにより、重度の障害があっても地域で自立して生活をすることが可能となりました。自立生活センターのサービスは原則として有料です。また職員には給料が支払われます。自立生活センターは一定地域の障害者すべてに、障害種別を問わず総合的なサービスを提供します。
現在、先進各国に自立生活センターが設立されています。全国自立生活センター協議会(JIL)と同様の全国的な連絡調整組織としてアメリカにはNCIL(ニクル)、カナダにはCAILC(ケイラック)があります。
■日本の全国自立生活センター協議会(JIL;ジル)とは
- 自立生活センターの設立をたすけ、
- 自立生活センターが互いに連携協力しあえるようにし、
- 自立生活センターが社会的に認知され公的な財政援助が受けられるように制度化する
上記の3点を目的に活動している全国協議会です。現在、約100か所の自立生活センターが加盟しています。当センターもその協議会の会員です。
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